なぜ規制強化の検討が始まったのか?

これまでのFX取引では、各業者が連携して節度あるサービスを守ってきました。できるだけ利用者の利益につながるよう、私たちでは知りえない努力が行われてきたのだと思います。FX取引の監督省庁である金融庁も、そのような連係プレーが行われていたことから、業者にある程度の部分を任せても大丈夫だと判断していたと思うのですが、なぜ今になって急に規制強化の検討に入ったのでしょうか?
その最も大きな理由こそ「リーマンショックの影響」です。アメリカ第4位の証券会社であるリーマンブラザーズの破綻により、世界中が未曾有の大不況に巻き込まれました。FX取引には「買いポジション」と「売りポジション」がありますので、上級者の方は乱高下する為替の中で「売り買い」を効果的に組み合わせ、大きな利益を上げた人もいます。ところが、このような柔軟な取引は初心者の皆さんには難しいものですよね。リーマンショックの影響が深刻化した2008年12月ごろ、新聞にもFX取引で貯金の全てを失った主婦や派遣社員のことが紹介されていました。「投資にはリスクが付き物であり、自己責任で行うものである」というのは、投資を始めるなら当然認識しておくことなのですが、リーマンショックのように想像を超える「経済事変」が起こったため、自己責任ではあまりにも「むごい結果」になってしまった人がたくさん出てしまったのです。
そのため、金融庁も規制強化に乗り出すしかなくなったというのが最も大きな理由でしょう。投資はあくまでも自己責任の世界ですが、それを超えるダメージを持っていたのが「リーマンショック」なのです。ただし、もう一度言いますがFX取引には「売り」と「買い」のポジションがあります。このポジションを上手く活用することで、たとえリーマンショックのような大きな経済事変の中でも利益を上げることが出来るのです。皆さんもこの点に関しては絶対に知っておいてくださいね。