「クローネ」や「クローナ」

「クローネ」や「クローナ」、日本人にはあまりなじみのない通貨かもしれませんが、アイスランドやデンマークなど、ヨーロッパから北欧にかけて採用している国がたくさんあります。サブプライムローン問題が表面化するまでは、日本人のみならず世界中の投資家に人気の高かった通貨であり、とくに「アイスランドクローナ」は政策金利が15%前後で推移していたこともあり、ここに投資をしていた方も多いのではないでしょうか。
しかし、サブプライムローン問題の表面化により、クローナやクローネは大打撃を受けることになりました。とくにアイスランドの状況は深刻です。アイスランドは高い技術力でヨーロッパ方面に技術の輸出などで潤っていたのですが、資金調達を目的として高い金利を打ち出していました。ところが、サブプライム問題によって経済状況は一気に悪化し、3大銀行が同時に破綻するという非常事態に陥ってしまったのです。これを日本で例えると、「みずほ銀行」、「三井住友銀行」、「三菱東京UFJ銀行」の3大銀行が同時に破綻したことになります。いかにそのダメージが大きかったかがお分かりいただけるでしょう。
これにより、政府は非常事態宣言を発動し、ロシアや国際通貨基金からの緊急支援を受けましたが、それでもこの金融危機を克服するめどすら立っていない状況です。デンマークにしても同じことです。資金の国外流出を防ぐために金利を上げてはいるのですが、国内経済がガタガタである以上、金利の引き上げは事実上の増税と変わりないのです。デンマークでは毎日のようにデモが行われており、この混乱が収まるのはもっと先のことになるでしょう。
ただし、リーマンショックによる影響が落ち着き、世界経済に安定が戻ったとき、これらの通貨にも新たに魅力が生まれるかもしれません。今は「冬の時代」を迎えている「クローネ」や「クローナ」ですが、皆さんも今後に期待して応援しましょう!